日本は1970年代前半には、エネルギー資源の多くを石油に依存していました。しかし、第一次オイルショックによる原油価格の高騰や輸入量削減の不安を経験し、エネルギー供給の安定化を図るため原子力や天然ガスの導入を推進して資源の多様化を進めてきました。
3.11の震災以降、将来のエネルギー供給について自然エネルギーの利用拡大をはじめとし多くの議論がされていますが、まだ方向性は見えていません。また、現在も依存度が高い化石燃料については将来的に枯渇する心配されている中、来年2月には、「燃える氷」と呼ばれる次世代のエネルギー資源と期待されるメタンハイドレードの海洋での産出試験が、愛知県の渥美半島沖において世界で初めて実施されます。
本講演では、このような状況の中、日本におけるエネルギー需給の現状と今注目されているエネルギー資源について紹介します。 |