この頃、シックハウスという言葉を聞くことが多くなりました。シックハウスの原因には、いろいろなものがありますが、特に最近問題となったものに建築材料やそれを施工するときに使われる接着剤などから発生する、ホルムアルデヒド、トルエン、キシレンといった物質による健康被害があります。
これについては、現在ではかなり厳しい規制が行われるようになりましたが、昔の天然素材としての木や土や石とは違って、最近の建築材料の中にはその製造エ程や材料の性質が私たちにはよく分からないものが多くなりました。
勿論、全ての建材工場で生産される人工的な建築材料が有害ということではありませんが、私たちは、そうした新しい建築材料の長所、短所を十分理解することが必要です。
今回のシンポジウムでは、特に住まいに使われている建築材料について取り上げ、私たちが日々健康で
生き生きと暮らしていくための知恵と方法について、建築材料学、建築環境衛生学並びに環境医学の専門家を招いてお話を聞き、皆様とともに「健康で安心な住まいと暮らし方」について理解を深めたいと考えています。
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