パッシブなソーラーシステムを提唱しているOMソーラー協会の研究開発施設が「地球のたまご」 という名称で浜名湖の西岸に建設されました。
かつての養鰻池 約1万坪の用地を 「浜名湖岸を再生し、水源とする」 ことを目標に、植栽計画から水質浄化まで自然の力を最大限利用して限りなく環境負荷の少ない施設を目指しています。
建物はOMソーラーの基本である 「住宅のスケールを持ち、地元の木を使って建てる」 というコンセプトに基づいて、6棟の事務室と、カフェテリアからなる低層2階建とし、池を掘削した盛り土に半ば埋め込むように配置しています。
空調システムは空気集熱式床暖房(OMソーラー)、空冷ヒートポンプチラー下吹きファンコイル方式、光触媒散水クーリングスクリーン、風力換気扇など様々な環境技術を実証しています。
排水は全てバイオマストイレで循環使用して、個人下水道システムで浄化された水は、水質観察池、水生植物による水質浄化池を通じて最終池に入り、潮位に応じて浜名湖に出入りしています。
今回は「地球のたまご」 の設備設計者である 科学応用冷暖研究所 高間三郎所長より講演を頂き、施設の見学を行ないます。
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