報告:「空気調和・衛生工学会 中部支部 第54期支部報告会」
 
「空気調和・衛生工学会 第54期中部支部報告会」が5月18日(火)にオンラインで開催されましたので、ここに報告致します。

日 時: 2021年 5月18日(火) 14時00分〜16時00分
場 所: オンライン(Zoom)

次 第
 1. 支部報告会
(1) 代表理事挨拶 会長 大塚 雅之
(2) 支部長挨拶 支部長 田上 賢一
(3) 第54期支部報告会
 ・2020年度決算及び2021年度予算
 ・2020年度事業結果及び2021年度事業計画
(4) 第35回 振興賞技術振興賞表彰式
 2. 記念講演会
演 題: 地球・都市環境と水環境・給排水衛生設備
 −水環境からCOVID-19対策を考える
講 師: 大塚 雅之 (関東学院大学)
交流会の開催はございません
 
1.支部報告会 14:00〜14:30 参加者:55名
 学会本部より大塚 雅之会長(関東学院大学)にオンラインにてご登壇いただき、第54期支部報告会が会員55名のオンライン参加の中開催されました。続いて第35回振興賞技術振興賞表彰式では『ららぽーと名古屋みなとアクルスにおけるAIを利用した快適性を損なわない省エネルギー空調の実施』の1業績が表彰されました。名古屋市内に建設された延べ面積約12万4,700uの大型商業施設において、来館者の快適性を損なわずに空調の省エネルギー性を追求したもので、
  • 在館人数の変動が大きく、利用者の性別・年齢・快適性への要求も多様である大型商業施設において、複数の制御技術を意欲的に組み合わせ、サーモカメラや防犯カメラ、無線LANの電波捕捉量を利用し、先進的なAI技術を多面的に活用することで効果的なエリア別空調を行っていること。
  • AIによるエネルギー需要の予測をもとに、ガスヒートポンプエアコンに対し、外部信号による4段階の蒸発温度制御を行っている点に新規性が認められること。
  • 各取り組みによって、全体として、年間で約1万9,400GJ、従来施設比にして26%の削減ができていること。
が、評価されました。
 
2.記念講演会 15:00〜16:00 参加者:148名
 本学会の会長である大塚 雅之氏を講師として「地球・都市環境と水環境・給排水衛生設備−水環境からCOVID-19対策を考える」と題して記念講演がオンラインで行われました。大便器、手洗い、小便器などトイレを中心とした水周り環境でのCOVID-19対策を、香港でSARSウイルスが蔓延した事例や、多くの実験事例、最新の研究結果をもとにご講演いただきました。まだまだ日本の研究は少ないとのことですが、衛生技術の発達した日本は、世界に向けて情報を発信し給排水インフラが整わない途上国の環境整備の先頭に立ち、リードしていくことが重要であるとのメッセージをいただきました。
 また、具体的な留意点としては、以下の5点が重要とのことです。
  1. トイレブースは密室かつ在室時間も長いため、水の安全に加えて換気など空気の安全も含めて総合的に検討して対策を講じる。
  2. 日本でも飛沫拡散感染の可能性の研究を推進し、安全性の高い機器開発、有効な洗浄方法を検討する。和便から洋便への更新も重要な対策である。
  3. 水栓類は非接触型へ更新し、乾燥方法は飛沫の少ない方法の提案が必要である。
  4. 床排水トラップ封水強度の確認、蒸発破封防止に留意し、湿式から乾式への変更の検討が必要である。
  5. 維持管理マニュアルの強化が必要である。
 大塚会長におかれましては、ご多用の折、またオンラインにて勝手が違う中、ご講演いただきましたことを厚く御礼申し上げます。
 
 
文責:総務幹事 大場章晴