◆見学会(名古屋)
 
ささしまライブ24DHCエネルギーセンター、
露橋水処理センター
 
主  催: (公社)空気調和・衛生工学会 中部支部
日  時: 2019年12月6日(金) 14時30分〜16時45分
見学場所: ささしまライブ24DHCエネルギーセンター (名古屋市中村区 平池町4丁目)
露橋水処理センター (名古屋市中川区広住町10-50)
参 加 者 : 34名 (定員30名)
 

 昭和8年から名古屋市の西・中村・中川地区の下水道処理を担ってきた「露橋水処理センター」は、平成16〜29年まで全面改築更新工事を行い9月より水処理施設が稼働しました。当施設は高度処理水の活用を狙い、地域冷暖房の熱源、中川運河堀止部の水質改善、せせらぎ施設の修景用水として利用されています。今回はこの地域冷暖房施設の熱源として利用されている「ささしまライブ24DHCエネルギーセンター」と合わせて見学し、それぞれの事業におけるメリットを共有しあい環境にも配慮された運用を見学することができました。今回は定員30名の所、多数の応募を頂き34名(学生8名、会員21名、一般5名)の参加となりました。

 見学のスタートは「ささしまライブ24DHCエネルギーセンター」より行い、名古屋都市エネルギー葛g田様より施設全体の概要説明を頂き、施設内の設備の見学をさせて頂きました。
 今回注目の水処理センターからの高度処理水の熱利用の関連施設とエネルギーの利用状況の説明を始めとし、ダブルバンドルターボ冷凍機周り並びにコージェネレーション周りの熱と電気のバランスについて説明を受けました。
 水処理施設への移動時には、せせらぎ施設を見学し、中川運河堀止部の状態と景観を合わせて見学しました。

 水処理センターでは、排水の高度処理のプロセスとその内容について名古屋市下水道局 技術本部施設部西部打出水処理事務所 加納様よりご説明を頂き、実際の処理過程での状況を見学し、最終の高度処理水揚水ポンプを見学。水槽は全て地下に設置され、ポンプは災害時の浸水にも耐えられるように電動機を2階に設置されていました。
 当日の質問で後日回答となっていた、熱利用に関する名古屋市と名古屋都市エネルギーとの費用負担については、以下の通りとなっています。

〇施設間の配管工事については、名古屋市が実施し、それぞれの施設内の配管は自部門での費用で施工を行っている。
〇運用費用に関しては、熱利用に伴って増加する動力費用とメンテナンス費用の一部を名古屋都市エネルギー鰍ェ負担する形になっている。

 
文責:原 豊