◆講演会(名古屋)
 
「第56回空気調和・衛生工学会技術賞受賞作品の紹介」
 
見学場所: 東桜会館1階 第2会議室
日  時: 2019年3月6日(木) 14:30 〜 16:30
参 加 者 : 40名

 今回の講演では、第56回空気調和・衛生工学会の技術賞を受賞された2作品について、ご講演をいただきました。CO2削減、周辺地域への貢献など高い目標と技術力の結集と協調により実施されたもので、非常に興味深い内容でした。

 
「YKK80ビルにおける環境・設備計画と実施」の講演概要

水出 喜太郎氏(日建設計)

 外部からの放射をコントロールする多機能ファサードと室内での微気流併用放射空調により省エネルギーと快適性を両立。都市型環境建築として、普及性のある自然エネルギー活用技術による徹底した環境負荷削減。設計-施工-運用段階での一貫した性能検証により、建築主を含む関係者で継続的な改善を実施。ライフサイクルでの低環境負荷建築の実現を目指し、年間一次エネルギー消費量960MJ/(m2・年)を達成したとのことでした。

 
「竹中工務店東関東支店改修の環境・設備計画と実施」の講演概要
田中 宏治氏(竹中工務店)

 快適性・知的生産性を両立させながらネットZEB化、さらにはプラスエネルギービルへ改修したプロジェクトである。計画立案にあたっては、新しいワークスタイルの提案や、放射と調湿によるアンビエント空調、パーソナル気流によるタスク制御、自然エネルギーと未利用エネルギーの最大利用等、各種省エネルギー技術の導入によりZEB化を図るとともに、快適性の向上や災害時に備えたBCP性能の向上などさらなる付加価値も追及したとのことでした。

 
文責:河村