◆講演会(名古屋)
 
第32回中部支部振興賞技術振興賞及び
第56回技術賞受賞作品の紹介
 
日 時: 平成30年10月11日(木) 14時30分〜16時30分
場 所: 栄ガスビル 5階キングルーム
参加者: 44名

 今回の講演会では中部支部が推薦し、振興賞技術振興賞を受賞された1作品と技術賞を受賞された1作品について、ご講演をいただきました。

 
「中部大学スマートエコキャンパス
 〜スマートコミュニティの実証モデルを目指して〜」の講演概要
 河村 貢氏(清水建設)


 中部大学はキャンパスの学部の建物群を街に見たて、電力消費予測と最適な節電、発電を行う学部のスマートグリッドシステムを実証した。また、実験研究機器の電力消費対策として、施設利用者とのメールによる節電ナビシステムを採用した。 2010年比原単位でピーク電力平準化34%、低炭素化28%削減の比較的大きな効果を得た。既存の多棟施設の低炭素化が、施設の運用と発電で可能であることが確認できたとのことでした。

 
「雲南市役所新庁舎におけるZEBの実現」の講演概要
 竹部 友久氏(日本設計)


 雲南市役所新庁舎は、熱負荷の低減、自然エネルギーのパッシブ利用、地産地消の再生可能エネルギー利用の三つを柱とし、庁舎のZEB化を目指している。木質チップでつくった温水と地下水でつくった中温冷水を、デシカント空調と放射空調に利用している。年間熱負荷の約53.4%、年間一次エネルギー消費量の約27%を再生可能エネルギーで賄っている。平成28年省エネルギー基準比77%削減のNearly ZEBUを達成しているとのことでした。

(文責 河村)