第12回建築設備研究会
見学会『大日本土木株式会社 岐阜本店 新社屋』
 
主  催: 空気調和・衛生工学会中部支部 建築設備研究会  
日  時: 平成27年8月24日(月) 14:30〜16:10
見学場所: 大日本土木株式会社岐阜本店 (岐阜市宇佐南1丁目3番11号)
参 加 者: 21名

 大日本土木(株)岐阜本店新社屋は、岐阜市郊外に立地する4階建・延床面積2,562uのオフィスビルです。まず、設計グループの清水紀彦氏より建物概要の説明があり、続いて設備グループの玉木和秀氏から環境設備に関する説明、建築グループの田中博和氏よりCASBEEに関する説明を頂きました。岐阜県で初めてCASBEE Sランク認証を受けた建物ということもあり、環境性能を高める手法が多数導入されていました。例えば、アンダーフロア空調システムやナイトパージシステムを採用し、人感センサや岐阜の豊富や地下水を利用した空調システム、日射追尾ブラインドを内部に設置したダブルスキンによる日射熱・貫流熱の制御、タスクアンビエント照明やライトシェルフに照度・人感センサを組み合わせた照明制御などです。
 見学に際しては、個々の環境設備の説明に加えて、日射追尾ブラインドを動かして頂いたり、ダブルスキン内に入らせて頂いたりしました。また、BEMSによるモニタリング状況、屋上緑化・太陽光パネル設置状況や建物周囲の緑地・駐車場についても見学しました。質疑応答では、CASBEEのSランク認証までの設計のご苦労について、階別の空調機器導入状況などについてご回答いただき、参加学生の多数の質問についても丁寧にご回答頂きました。
 6月から使用を始めた建物ということもあり、環境設備の制御については試行錯誤しているとのことでした。その後の検証結果についてもぜひお話をお伺したいと感じました。

文責:青木

 

建物外観(北西側)

ダブルスキンの内部へ

屋上緑化

打ち合わせ室