◆講演会(名古屋)
 
建築設備研修部会 講演会
(平成21年度第1回)

日 時:

平成21年7月24日(金)

14時〜17時00分

場所: 今池ガスビル 7階A会議室
参加人数: 42名

 今回の講演は、中部大学工学部情報工学科准教授の藤吉弘亘先生による「人を観る技術 〜インビジブルロボット実現に向けて〜」と、名古屋大学経済学部教授の荒山裕行先生による「時間の経過と『次世代』 〜経済学によるアプローチ〜」の講演が行われました。

 

【藤吉弘亘先生の講演概要】
インビジブル(目に見えない)ロボットは、環境に配置されたカメラ等のセンサ群から刻々と変化する人の状態を認識し、ユーザである人に対して快適な空間をアシストすることが重要な課題となっています。このようなインビジブルロボットの実現には、特に人画像解析(People Image Analysis)として、動画像からの人の検出、追跡、顔の検出、 顔の部位の追跡、モーション理解が不可欠な技術要素となります。
本講演では、インビジブルロボットのためのセンシングとして、人画像解析の新しいアプローチとその実用化例についてご講演頂きました。

【荒山裕行先生の講演概要】
 時間の経過を行動に組み込み「適切な」判断を行うことは難しいことです。我々の経済行動が『次世代』の環境に与える影響を考えるのが困難なのも、『次世代』が時間の経過の先にあるためです。時間の流れそのものは目に見えず手に取れません。しかし、それこそが環境、企業の設備投資、公共投資など我々の高度な生活を支える重要な経済的要因です。見方をかえると、国、企業、個人がより適切に時間の経過を経済行動にどう取り組んできたかまた取り組めるかどうかが、これまでとこれからの生活の安定や豊かさに大きな影響を及ぼします。このことを踏まえ、経済学の時間へのアプローチについての具体例についてご講演頂きました。

 

建築設備研修部会の方を中心に多数の学生にも参加いただき、活発な質問が飛び交い大変盛況のうちに無事閉会致しました。