◆講演会(名古屋)
 
建築設備研修部会 講演会
(平成20年度第1回)

日 時:

平成20年7月23日(水)

14時〜17時00分

場所: 今池ガスビル
参加人数: 64名

今回の講演は、岐阜工業高等専門学校 奥川雅之先生による「共生型レスキューロボットHoVIT(ホビット)と家庭内災害救助支援システム」と、住宅技術評論家・南雄三事務所 南雄三先生による「住宅の省エネ・エコ施策の動向と捉え方 〜将来を見据えた設備機器設計とは?〜」についての講演が行われました。

 

【奥川雅之先生の講演概要】

現在、研究開発の進められているレスキューロボットの多くは、レスキュー隊などが所有し、災害発生後、レスキュー隊が現場に持ち込み、被災者の捜索、災害現場の状況把握を行うことを前提にしているため、災害現場に対して捜索救助活動の効率に限界がある。

そこで今回は、平常時は家庭内で人間と共生し、災害発生時は家族とその住宅において救助支援活動を行う共生型レスキューロボット「ホビット(HoVIT)」と家庭内災害救助支援システムについて紹介して頂いた。ホビットは、家庭内コミュニケーション端末である「インターフォン」と「ロボット機能」を融合した「家庭向けレスキューロボット」で、日常の居住者生活パターンをデータベース化し、災害発生時には、得られた情報をもとに、壁面から降下し、居住者を捜索する。捜索対象を制約することにより、捜索救助活動の効率化を図ることができる。

 

【南雄三先生の講演概要】

1997年12月に開催された地球温暖化防止京都会議(COP3・「第3回気候変動枠組条約締約国会議」)において、日本は温室効果ガスの排出量を2008年〜2012年の目標期間に、1990年時点と比較して6%削減することを合意し、 2005年2月に同議定書が発効した。それに伴い、日本国内では様々な「省エネ・エコ施策」が策定、施行されている。

 そこで今回は、最近の省エネ・エコ施策の動向と捉え方、建築設備分野における将来を見据えた設備設計計画についてご講演頂きました。

 

建築設備研修部会の方を中心に多数の学生にも参加いただき、活発な質問が飛び交い大変盛況のうちに無事閉会致しました。
 
文責:池山 竜夫