講演は、博物館明治村館長・名古屋大学名誉教授の飯田喜四郎先生より「近代建築」というテーマでたくさんのスライドをまじえながら、近代建築の生い立ちと、現代建築との違いを講演していただきました。
"しっとりとした落ち着き"があり、"外から見て人を引きよせる"近代建築の重要性を改めて認識しました。
続いて三重大学の石川幸雄先生より、「環境調和型バイオミメティック建築」のテーマで講演していただきました。人体生理における体温調節機能としての発汗・放熱作用を建築に応用した"汗かき建物"の研究開発について、新素材の感温性ハイドロゲルを用いた汗かき屋根の実験結果にもとづいてデータを交え分かりやすく説明していただきました。新しい発想での省エネルギー策として期待されるのではと感じました。
また、自然換気と水分蒸発冷却を利用した「アリヅカ建築の熱的効果」についても説明いただきました。
最後に、建築設備技術者協会中部支部の馬瀬副支部長より、耐震偽装事件より発生した改正建築基準法の問題や、建築設備士の今後の展開等について報告がなされました。
参加者 63名の内、三重県からの参加者は 34名で約半数が地元からの参加者でした。
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