◆4月25日中部地区講習会
京都議定書(COP3)目標達成に向けて
『建築・都市エネルギーシステムの新技術』
日   時: 平成20年4月25日(金)
13時00分〜17時30分
場   所: 東桜会館
参加人数: 51名

 平成20年4月25日(金)、名古屋市東区の東桜会館において、中部地区講習会が開催されました。今回は京都議定書目標達成のために、学会の提言としてまとめた『京都議定書目標達成に向けて建築・都市エネルギーシステムの新技術』を基に、執筆者であられる3人の講師の方から、その解説及び京都議定書目標達成に関わる新技術のご紹介をいただき、ど のような取り組みをしていくべきかについて理解を深めました。

  講演は、宇都宮大学 教授 岡建雄さまから、業務施設、家庭、エネルギー供給各部門の省CO2化についてご紹介いただき、業務施設や住宅の省エネルギー性能の向上のための評価手法や省エネルギー機器導入のためのスキーム(ESCO、リース事業等)、エネルギー供給部門における新エネルギーの導入促進による省CO2化について、解説していただきました。

  次に株式会社日本設計 常務執行役員 佐藤信孝さまより、省CO2型の都市デザイン・新エネルギーの面的導入についてご紹介いただき、未利用エネルギーの活用状況や可能性、ヒートアイランド防止のための人工排熱の低減や緑化について、事例を交えてお話いただき、都市デザインからの省CO2化の可能性について、理解することができました。

  最後に、東京大学大学院 准教授 前真之さまより、機器単位の省CO2化についてご紹介いただき、業務用空調熱源や家庭用給湯熱源における、近年性能向上の著しいヒートポンプ機器の状況や部分負荷性能を考慮した熱源機器採用の重要性について、再認識することができました。
  参加者は51名で、建築系の学生の参加も多数あり、非常に活発な質疑応答のうちに閉会となりました。

宇都宮大学教授 岡建 雄氏

株式会社日本設計 佐藤 信孝氏

東京大学大学院 准教授 前 真之氏