中部国際空港エネルギーセンター見学会

実施日時: 平成17年3月3日(木)
14時〜16時
参加人数: 43名
現地説明: 中部国際空港エネルギー供給株式会社様

見学会には開港直後という話題性も有り、多くの参加申し込みを頂き盛況に実施できました。設備概要の説明は、エネルギー供給会社様から直接に、映像等を交えて詳しい説明を頂きました。
本エネルギーセンターは、空港島に昨年9月に竣工し、中部国際空港(セントレア)諸施設へのエネルギー供給基点として2月開港から本格運用を開始しました。供給能力は旅客ターミナルビル電力需要の50%、冷温水需要の100%の能力を有しています。
施設は「エミッションミニマム・ハイパフォーマンス」を基本コンセプトに建設され、以下の特色ある設備を見学しました。
  • 天然ガスコージェネレーション (4740kw・蒸気10.07t/h)ガスタービン 屋外設置
  • コージェネ排熱のカスケード利用 (高圧蒸気で電気・冷水を製造し、低圧になった蒸気を直接
  • 供給または冷水・温水製造に利用)
  • 海水(未利用エネルギー)を電動冷凍機、ヒートポンプの熱源に活用
  • 中部地区最大級の温度成層型水蓄熱槽(4800m3+900m3)を設置し深夜電力の利用
  • 大温度差システム(6℃〜16℃)の採用による搬送動力削減
  • 水道料金が高額で節水がランニングコスト低減に効果大(海水利用の冷却水)
  • 地盤沈下量30cmを想定した設備構造
参加の皆さんには、空港駅からセンターまで(1km)を歩いて、空港施設の広大さを実感していただきました。大変ご苦労様でした。エネルギーセンター見学会終了後はオープンで賑わう旅客ターミナル商業施設まで足をのばされた方も多数見えました。
今回の見学会に御協力頂きましたエネルギー供給会社様ほか関係の皆様にお礼申し上げます。
担当:幹事 田中

会議室での概要説明
コージェネレーション
4740kw・蒸気量10t/h

巨大な冷凍機が整然と設置されていました
蒸気吸収冷凍機2500RT
冷却塔
29520MJ/h 5基
蒸気ボイラー
15t/h
水蓄熱槽
左900m3 右4800m3